見知らぬ猫と安全に関わるために

公園や街中で、見知らぬ猫に遭遇することは珍しくありません。中には人懐っこくて近づいてくる猫もいますが、中には警戒心が強く威嚇するような態度をとる猫もいます。見知らぬ猫にどう対応するべきかを知っておくことで、トラブルを避け、安全に接することができます。

見知らぬ猫との接し方

基本的な注意点

• 近づきすぎない。猫は警戒心が強く、知らない人に近づかれることを嫌がります。近づきすぎると、猫に恐怖を与えたり、攻撃的になったりする可能性があります。
• 驚かさない。急な動きをしたり、大声を出したりすると、猫を驚かせてしまいます。猫が落ち着いているときは、そっと近づいて、様子を観察しましょう。
• 目をじっと見ない。猫にとって、見つめられることは威嚇的な行為と受け取られます。猫とアイコンタクトをとるときは、さり気なく目を逸らしましょう。

人懐っこい猫への対応

• ゆっくりと近づいて声をかけましょう。猫が気づいたら、静かに近づきながら、「にゃんにゃん」など、猫に呼びかけるような声をかけてみましょう。
• 体を低くしましょう。猫は上から見下ろされることを嫌がります。体を低くして、猫の目線と同じ高さになりましょう。
• 猫じゃらしなどで気を引きましょう。猫の興味を引くために、猫じゃらしやオモチャを使って遊んでもらうのもよいでしょう。

野良猫への対応

• そっと見守る。野良猫は警戒心が強く、人間を嫌がっている可能性があります。近づきすぎず、そっと見守りましょう。
• エサを与えない。野良猫に餌を与えると、依存したり、人に近づきすぎたりするようになる可能性があります。
• 必要に応じて保護する。怪我をしている猫や、子猫などを見かけたら、保護する必要があるかもしれません。動物愛護センターや獣医に相談しましょう。

見知らぬ猫の危険性

ほとんどの猫は人間に対して攻撃的な態度をとりませんが、中には警戒心が強く、威嚇したり、攻撃したりする猫もいます。特に、野良猫や子猫は、危険な場合があります。

• 引っかき傷や咬み傷。猫の引っかき傷や咬み傷には、細菌が潜んでいることがあります。傷口を消毒し、必要に応じて病院を受診しましょう。
• 狂犬病。猫も狂犬病にかかることがあります。猫に噛まれた場合は、すぐに病院を受診して狂犬病の予防接種を受けましょう。
• アレルギー。猫アレルギーの人は、接触するとくしゃみや涙などの症状が出ることがあります。猫を避けるか、アレルゲンを特定して対策をとりましょう。

見知らぬ猫と遭遇した際の対処法

万が一、見知らぬ猫に遭遇してトラブルになってしまった場合は、落ち着いて以下のように対処しましょう。

1. じっと動かない。走ったり、騒いだりすると、猫をさらに興奮させてしまいます。じっと動かず、猫の反応を見守りましょう。
2. 視線をそらしてゆっくり後退する。猫とアイコンタクトを避け、ゆっくりと後退しましょう。
3. 高い場所に登る。猫は高いところが苦手です。木やフェンスなど、高いところに登ると、猫から逃れることができます。
4. 助けを呼ぶ。近くに人がいたら、助けを求めましょう。一緒に相手を威嚇することで、猫を退散させることができます。

飼い猫が外に出た場合

飼い猫が外に出てしまった場合は、以下のように対処しましょう。

1. すぐに探す。猫はすぐに迷子になってしまいます。気づいたらすぐに周囲を探しましょう。
2. ポスターを貼る。猫の特徴や写真がわかるポスターを作り、周囲に貼りましょう。
3. 近所に知らせる。近所の人にも声をかけ、猫を見かけたら連絡をもらうようにお願いしましょう。
4. 動物愛護センターや獣医に連絡する。猫が見つからない場合は、動物愛護センターや獣医に連絡しましょう。迷子猫の情報を登録することができます。

まとめ

見知らぬ猫と安全に関わるためには、近づきすぎず、驚かさず、目をじっと見ないことが大切です。人懐っこい猫にはゆっくり近づいて声をかけ、野良猫にはそっと見守りましょう。万が一、トラブルになってしまった場合は、じっと動かず、視線をそらして後退するか、高い場所に登りましょう。飼い猫が外に出た場合は、すぐに探して周囲に知らせましょう。